高貴なワタクシ

そうだ。

最近、外を歩くとき意識してることがある。

自分を “いい女” と思い込む。

…というか、思ってる。

《このワタクシが通りますわよ》

心の中では、こんなことを思ってる。

そして、すれ違う人には軽く口角を上げて

《横を通ってよろしくてよ。》

そう思ってる。

心の豊かさが出てるのか、お爺ちゃんとかは

ニコニコしてる。

現実の私は、家賃四万円の部屋に住んでて

最近は、虫歯で歯を失った。

歯は一部ないわ、服の見えないところは

穴が空いてるわ…という感じ。

でも、そんなの関係ない。

少し前までは

《あー…嫌だな。外…出たくないんだよな…》

と思ってた。つい去年まで。

でも、どうせ出ないといけないから。

ちょっと “高貴なワタクシ” シリーズを始めてみた。

すると…歩きやすい。

スンスンと前に進める。

《滅多に城を出ない私を…今なら見ても良くてよ?》

心の中だけでも優雅で居ると、

自然と表情も姿勢もついてくる。

もう、“高貴なワタクシ” シリーズは

半年ぐらいやってる。

ちょっと飽きてきた。

次は、“オフで女優オーラを消してるつもりの女優”

シリーズやってみようかな。

《…私は女優。でも今日は久しぶりのお休み。

一般ピーポーに…ちゃんと擬態してやるわよっ!》

…いいね。

おー……また楽しみが増えた。

次に城を出る日が少し、楽しみだ。

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