本当に削られたのは…

“口臭” の話。

私、子供の頃から歯がボロボロで。

小学生のとき。友達が顔をしかめて

「…あんた…歯磨いてる?…」と。

なんとなく気付いてはいたけど、ショックだった。

で、そのとき。磨いてない。

なぜ磨かないといけないのか分からなかった。

虫歯になるから~とかは分かるけど、

家族も磨いてないから、そういうものと思っていた。

小5の時に、前歯が欠けた。虫歯で。

欠けたところが真っ黒だった。

同級生には引かれてた。

母が昔…恐らく、私が10歳にも満たない頃。

私が虫歯になり、近所の歯医者に連れていったら

『なんでこんなになるまで放っといたの!!』と

ひどく怒られたらしく、それ以来

私たち家族は行っていなかった。

10代で、差し歯。

40手前の今は、自分の歯…

上の歯は、丸々ちゃんと残ってるのが4本。

そのうち2本は、

近々ブリッジのために削るらしい。

…で。

昨日、抜歯した。

ずっと歯茎から膿が出てて、

根本からダメになってしまっていた歯を。

そしたらね…

臭くないの。少なくとも、自分では感じない。

娘にも「えっ…臭くない!」と驚かれた。

朝起きた時が一番不快なんだけど、

それもほぼ感じなかった。

…夢かと思った。

それまでは、とにかく口が…ウンコ臭かった。

ウンコのような…硫黄のような…

すごくすごく、不快な臭い。

フロスして歯間ブラシして。

歯磨きして、仕上げにジェットウォッシャー。

普通にケアをしてても、

口の中が快適な日がなかった。

今、外に出てる。

《口臭気にしなくていいってこんなに快適なんだ…》

あまりに感動して。

誰かに伝えたくなった。

口の中がサラサラしてる…

ほんっとに感動だよ…これは。

皆、こういう毎日を過ごしてるんだね。

いや、普通の人と比べたら、

まだウンコ寄りだと思う。歯周病だし。

レベルを測れるとして。

(無臭)0~100(害あり)まで。

普通の大人の口臭レベルの最大値が60なら、

私は最大値200とか。振り切って凄かった。

今は最大値……89って言わせて。

ほんと…最高なのよ。

―そうだ…昨日、2日続けて2本目の抜歯だった。

自然と涙がでた。

《ああ、大事にせずに…ごめんね》と。

なぜか、本当に悲しかった。

散々歯は削ってるし、抜いた歯もある。

だけど…なんか

“自分の存在が削られる” ような感覚というか…

『…バイバイ……』って、私の歯が

言ってる気がして。

30年以上、私の過酷な口腔環境に耐えて

生き延びてきた歯だったからなぁ。

《もう生えてこない。永遠のお別れか…》

そう思ったら、悲しくて。

だんだん、色々と失うのが怖くなってきた。

年もあるのかな。

涙もろくなってるだけかも。

残りの歯は、守りきる。

コメント

タイトルとURLをコピーしました