色を知らない、あの頃に…

幼い頃――シャ乱Qのつんく♂が好きだった。

あと、米米CLUBのカールスモーキー石井。

色気のある人に、すごく惹かれていた。

セーラームーンの変身ベルトみたいなのがあって、

それに数秒だけ、録音ができる機能がついてた。

それに向かって “ズルい女” を歌って…

少しでも、つんく♂に近付けた気分になってた。

どういう事だよ…と今では思うけど。

昔は繋がる、近付けるツールが全く無かったから

どうにか…方法は無いのかと、

小さな頭をフル回転させて、そうやっていた。

米米CLUBを初めて見たとき…

メイクをしてる男性を初めて見て、衝撃だった。

《カッコいい……》

周りでお姉さん達が、際どい格好で踊ってるのも

“大人の世界” という感じで…

とてつもなく、魅力的だった。

これらの事、誰にも言ったこと無い。

その時は、なんとなく。

言っちゃいけない気がした。

小学生のとき。黒夢の清春がCMに出てた。

恐らく、CD発売の宣伝だった気がする。

―私は、目が釘付けになった。

友達の家だったんだけど、その友達に

「こんな人が好きなのー?気持ち悪ーい!」

と言われたので、子供ながらに

《やっぱり言わない方がいいんだ》と判断した。

まだその頃は、メイクをしてる男性が超少数。

1990年代。

友達は “見慣れないもの=除外対象” という

子供らしい幼稚な反応だった。

いま思うと、

《言っちゃいけない気がする》の正体は…

性的な雰囲気、

セクシーな人に興味を持ってはいけない

そんな風な感覚だったかも。

後に、母も昔 “ジュリー” が好きだったと知り。

…なるほど、と。

幽☆遊☆白書のテーマ曲、

“アンバランスなkissをして” これも好きだった。

なんか…妖しい雰囲気に魅了された。

曲調が特に。

そこに歌詞も相まって、“大人な世界” を感じた。

…こういう子供時代だった人…いるのかな…

今でもたまに、思い出す。

あの時の【知らない世界への憧れ】みたいな、

色気づいた好奇心・隠し事・秘密…

頭がぽや~っとして、鼻の奥が熱くなる感じ。

懐かしい。

色々知ってしまった今となっては、

もう味わう事が出来ないあの頃…

…戻りたいなぁ――。

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