私は、娘が生まれたとき…笑えなかった。
余裕がなさすぎて。
私しかいないから、娘と家にずっと二人きり。
お腹が空いてても、赤ちゃんだから
側にいないといけない。
ここまで読むと「旦那さんは?家族は??」と
“はてな” だらけだろうけど。触れないでおく。
そういう環境だったのね。
で、お腹が空きすぎて…《もう知らん》と。
台所へ行って、自分のご飯を適当に作る。
奥の部屋では娘が泣いてる。
可哀想だけど、食べないと母乳も出ないし
片時も離れないなんて無理。
気持ちにも物理的にも、余裕が無さすぎた。
泣き声が聞こえても
《泣け泣け。知らん。飯ぐらい食わせろ》
と、思ってた。
15年以上前…スマホもない。ガラケーだった。
何の楽しみもない。
無表情で、無感情。
立ったまま黙々とご飯を流し込む。
何となく、テレビをつけた。
《あー…テレビ久しぶりだなぁ…》
“笑っていいとも” をやっていた。
ボーッと見てたが、見てるうちに心がほぐれてきた。
ほっしゃんが何か話してて…気付いたら笑ってた。
何ヵ月ぶりに笑っただろう…という感じ。
奥の部屋では娘が泣いている。
ちょっと笑ったら、かなり元気になった。
お腹も満たされ、空っぽだった私が
ほんの数分で色々とチャージされた。
テレビを消し、急いで娘のもとへ。
『ごめんねー!よしよし…』
いつもより、穏やかな気持ちで娘に向き合えた。
あれから年月が経ったけど、それ以来
嫌なことがあっても、笑うよう心がけてる。
「どんなときも」の歌詞
“消えたいぐらい辛い気持ち抱えていても
鏡の前、笑ってみる ほら平気みたいだよ” って、
まさにその通り。
笑えないから、笑ってみる。
どうせ生きていかないといけない。
ああ。
お金が無さすぎて、正にいま、無表情(笑)
眉間にシワを寄せたまま、口角だけあげて変な顔。
鏡見たら、本気で笑えてきた。
…なんて愉快な私。

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