もういいから。

自己観察

疲れるな…忘れたいのに、色褪せない。

小学校高学年の時。娘が不登校。

この時期、女の子は必ずと言っていいほどトラブルがあるらしい。

だが…しつこい。とにかく陰湿で、しつこい。

トラブルあり→担任へ相談→加害者泣いて謝る→こちらに許せと促す→ほとぼり冷めた頃にパワーアップして加害再発。

…なんだこれ。

こっちじゃなく、そいつら加害者を別室に行かせろ。

こっちはカウンセリング受けても何も出ないんだわ。

明らかに加害するやつの方が異常。

そのまま大人になっても同じことするぞ、そいつら。

娘は、まともに授業も受けられない。

教室にも入れない。勉強を親が教える。

学校との連絡も取り続ける。

…被害に遭った方だけが、疲弊し続ける。

さっさと相手の親にも話せ。間に入れ。

感情入れずに、あった出来事を学校側が淡々と話せ。

それで大概は収まる。

加害生徒は成功体験積んでるから、その後何度も繰り返す。

《あんたら教師は誰一人、生徒を守れなかったんだよ。守ったのは、自分だけ。》

―たまに登校出来たときも、ほとんど早退。

学校からの電話で、迎えに行く。

教室で授業を受けてる生徒たち。

静かな廊下を、親子二人きりで歩く私たち。

…こんなに校舎には人が居るのに。

本当に《ぽつん》と。

何度も…我慢した。

楽しそうに学校生活送ってる加害者たち。

……言葉を選ぶ。大人だから。

…本当に怒りで震えるんだと、初めて知った。

そして。

自分がかなり我慢強い、ということも。

帰り道。虚しかった。

まだ明るい昼前の通学路を、二人で歩く。

娘に、これ以上惨めな思いをさせまいと、お喋りしながら歩く。

『いつもと違う道通って、パン屋さん寄ろうねー』

『明日、学校休もうか?バスで動物園行こう!』

娘の笑顔が可愛いことだけが、救いだった…。

あーあ。怒るって疲れる。やだな。

思い出したくないのに。

んー…乗り越えたね。乗り越えたんだよ。

汚い言葉吐いたら、結構スッキリした。

もういいよ。思い出さなくて。

もういいよ――。

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