《見てる見てる。また私のこと見てる…。》
外出するたび、ひどく緊張する。
これが緩和されたのは、つい4年ほど前。
誰かに相談したところで
「誰も見てないよ」と言われるから、
心の中でだけ思ってた。
《あんたらは見られてないから分からないんだ。
なってみろ、私に…》ぐらい思ってた。
でも、そんな生活に疲れてきた。
当たり前だけど、買い物や作業所には行かないといけない。
子供の学校の行事とかも。
以前より、やることが増えた為とても疲れてた。
で、ひらめいた。
《……周りが “見てない” と思い込もう。》
そう思いながら外出するようにした。
そしたら…
本当に、誰も私なんか見てなかった。
《えっ!!見てたじゃん。いつも見てたよね?
なんで私が意識変えたらアンタ達まで変わってんのよ……えっ…私の心のなか、見えてないよね…?》
マジでそう思った。焦ったし怖かった。
でも…
《ちょっと冷静になろう》と。
まず、人に私の心が見えるわけがない。
そして、“人々が私に興味があるわけがない。”
デブだから、視界に入ったらパッと見てしまうことはあるだろう。
でも、だからと言って見続ける人は滅多にいない。
冷静になりながらも《嘘だろ…》と。
“冷静な私”VS“被害妄想激しい私” 。
どちらも譲らない。
そこに…
第三の私が現れる。
「冷静になるんだ!穏やかに生きたいんだろ!?」
――第三の私が現れたことで、
この戦いは呆気なく終わった。
十数年、私のなかにあった感情が、ほぼ一瞬で…。
この戦いを、第四の私が祝福する。
《……大変だったね、私。お疲れさま。》


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